登場人物 幽冥主宰大神(かくりことしめしろすおおかみ)
かつて夢の原を平定し、支配したと言われる大神。
八千鉾尊(やちなのみこと)、国造尊(くにつくりのみこと)…
など多くの名を持つ、地祇の盟主。天神にも一目置かれ、すべての神で3本の指に入るほどの権能を持つ。
現在は夢の原を天照尊大神の裔に譲り、引退。幽冥主宰大神(かくりことしめしろすうおおかみ)と名乗って、所謂あの世を統治しているという。八雲神社の主神でもある。
国を譲って後は、坂津原と黄泉津原を治めることになるが、黄泉津原に落とされたものを絶対に封じ込める、という天津扉の重要性故に、自ら独り門を守り続け、連勝年数を延々と積み重ねているとか。
しかしながら、5年前に起きた”ある事件”以降勅命により、信仰が禁止されてしまっている。いつ信仰が再開されるかは不明である…
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実は何十人もいる兄弟の末っ子。獲得した名誉を全てはぎ取ると、末っ子戦神という属性しか残らないのは公然の秘密。ちなみに誰もそれを指摘する勇気ある神はいない。かろうじて兄柱たちが…というレベル。
とはいえ、神格自体は高く、天神たちは国譲りの際にこの神と戦わずに済んだことにほっとしてるんだとか。だが、結果未だに地祇に遠慮する結果になっているっていう・・・
案外腹黒い神なのかもしれない。
髪は角髪に結っている。
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基本的に神というものは、人間とは極力関りを持たず、高みから眺める、という立場を保っている。
しかしながら、この神に限り、人間と積極的に交流している。
正式には八雲大社の神官長と斎宮、非公式にはお膝元の一般人や子供たちと戯れているらしい。
おそらく、天神地祇随一気さくな神。