登場人物 天津柱主宰大神(あまつはしらしめしろすおおかみ)
全ての神、つまり天津柱の祖であると言われる神。
天照尊大神にとっての祖父母、幽冥主宰大神にとって9代前の祖先にあたる。
所謂最高神。天照尊大神も幽冥主宰大神もこの神から支配権を預かる、という形でそれぞれの原を支配している。
とはいえ、恐れ多すぎるために、神々のみがこの神を祀る権利がある。夢の原では、琶国随一の霊地である八雲大社と清川神宮の神域の最奥でのみ祀られるが、基本的に民間人はその社すら見た事がない。
基本的に天津原におり、自らの裔の生きざまを見守っている。
♢
神々のみ祀る権利があるといっても、拝謁する権利があるのはさらに一部に限られる。
天津柱主宰大神から生まれた、国代七代の7柱14神、天照尊大神と幽冥主宰大神の16神のみがいかなる時も拝謁する権利がある。
この16神にさらに天神地祇の主要な神それぞれ7神を加えた30神が参加する、天津柱主宰大神による御前会議でこの世とあの世のすべてにおける重大な決定がなされると言われる。
♢
神によってこの神に対する態度は違う。
天照尊大神も幽冥主宰大神も基本的に動じることなく、割かし対等な立場で茶飲み仲間的なスタンスでいるが、
天神・天幸彩女尊(あまさちあやめのみこと)や地祇・猿道彦尊(さるみちひこのみこと)の両者曰く、「正直話しにくいお方」とのこと。
因みに一番フランクな関係である幽冥主宰大神は御前会議の面子では最年少である。
ひょっとして、この神、ただの………。